初招聘の女性の迎え方

日本に初めて女性を招聘する場合、どうやって迎えるか

日本に初めて女性を招聘する場合、どうやって迎えるかというのをベストな方法。今回は現地法人JPCompany代表である高垣(以下、高垣)と当協会会員様の田口さん(以下、田口)、当協会提携現地法人のポルタヴァ駐在スタッフ、ターニャによる三者対談形式です。

女性を招聘するのは家政婦になってもらうため!?

高垣:

以前、他社さんのビデオで見た中で、60過ぎのお金持ちの男性が家の中を汚いまま女性を招待して、その男性が「掃除をしてくれなければならない。」とか、初めて来た女性にそのようなことを言っているのですよね。

田口:

女性を呼んだ理由というのは家政婦というか、仕事をしてもらいたい。自分のパートナーに。でも、それは自分の勝手ですよね。

高垣:

それは絶対にお勧めできないです。日本のしきたりなどを教えることは当然のことなんですが、それはお互いが恋愛してからでないと。明らかに初対面の女性に掃除させたり、家の中を片付けさせたりするのは、絶対に失敗しますよ。

田口:

それはそうですよね。最初はゲストとして、招待するわけですから。彼女は日本に行ったことがないということであれば、ストレスがかかります。だって、日本に行ったことがなく、言葉もわからない。そのうえで男性が彼女に「ああしろ、こうしろ。」と言われたら彼女は「え?どういうことなの?」となりますよね。だから自分が海外に行って、同じ状況になった時に、相手の女性からどのような扱いを受けたらいいのか、ということを考えれば…。

高垣:

そう、逆の立場で考えたら。言葉も通じない場所に行って、いきなり「掃除しろ」とか。

田口:

例えば、「外の芝生刈りやって。」とか言われたら、「え?どういうことなの?」となりますよね。

高垣:

僕は以前、ホームステイをずっとアメリカでしていたんですよ。田口さんもそういう経験ありますよね。

田口:

僕もしていましたよ。今もかなり長い間、アメリカに住んでいますが。

高垣:

まあ、そういうときにホームステイで行って、よその国で、いきなり行って「アンタ、うちの手伝いしろ。」とか言われたら、嫌でしょう?

招聘女性の不安を取り除くケアが必要

田口:

嫌ですよ。それはすごいストレスになります。しかも女性の場合は、男性を信用し、頼りにして男性のもとに行く、そして一週間、二週間一緒に過ごしたい、楽しい時間を過ごしたい、その期待が大きいと思います。そこへいきなり、「ああしろ、こうしろ。」言える、「座っているだけなら、掃除しろ。」とか、言われた日にはものすごいストレスですよ。だから、自分が外国へ行って住み始めたら、自分がどう扱われたらストレスが溜まらないか、ということを考えるということを意識して、女性を見てもらえれば、必然的にケアをすることになります。そして時間を費やしながら、自分が彼女にしてもらいたいことを伝える。最初から家が汚かったり、「ああしろ、こうしろ。」と命令的なことを言われた日には、すぐに帰りますよ。お互いが同じ目線で見る、ケアをしてあげる。そういう目的であるならば、お金の余裕があるならば、最初から家政婦を雇えばいいわけです。そして外国の嫁さんに来てもらって、家事をせず、楽しい時間を過ごせばいいわけですよ。

高垣:

そう。夫婦になるんだから、奴隷を買うんじゃないのだからね。お金があるならば、そうすればいいわけですよ。そうすれば女の子も「この人と結婚すれば、幸せになれる。」と感じるのです。

田口:

だから、これからウクライナの人たちを日本に招聘するとなれば、まずはケア。自分が他人の国に行ったときに、どのように扱われたら不安を感じず、楽しい時間を過ごせるか考えれば。

高垣:

一回目女性を日本に呼んだときは、お客さんとして、楽しいところに連れて行ってあげるとか、レストランに連れて行ってあげるとか、彼女のことを大事にしてあげるということが大事ですから、それを皆さんの頭の中に入れてください。家政婦のように扱ったら、絶対に女の子は嫌だと感じますから。

田口:

海外から女性を招いて家庭を作ること。すごく楽しいことだと思いますが、女性にどれくらいストレスがかかるか、ということをまず考える。ものすごいストレスがかかると思うのですよ。僕だってそうです。高垣さんもアメリカに初めて行って、ウクライナに初めて行って、右も左もわからずに試行錯誤で来るわけですよ。女性が「嫌だ。」とならないように自分が女性をケアする、ということをまず考えないとですね。

招聘女性への労わりが必要

高垣:

(精神的に強い男が理想的だと考えるウクライナ人女性も多いですが)家事や仕事を強制するような強い男ではなく、本当に強い男は女性を労わってあげるのです。最初は「何もしなくてもいいよ。」と言っておいて、もし、彼女がするのであれば「ありがとう。」と感謝の気持ちで、最初はゲストですから。そういう気持ちで受け入れるのが大事だということなんですよ。

田口:

やっぱりそれが大切ですよね。

高垣:

(家事や仕事を)やってもらいたいという気持ちを出さずに、最初は「いいですよ。今は、楽しんでくれたらいいので。」という形にしておいて、結婚してからは「徐々に覚えていってね。」というようなことを言っていたら、家事などをやってくれると思います。その点を注意してください。まずは時間を楽しく過ごすというのが、大切です。

お互いが助け合うチームプレイヤーとして

田口:

彼女(ターニャ)も言っていたのですが、これはチームワークということだと思うのですよね。お互いがチームプレイヤーとして、お互いを見つめあって、同じ目線で、共同作業で、僕ができないときにはやってもらうし、相手ができないときには僕が助ける。「あなただけやって。」とか、「日本では女性はこうだよ。」とか、それがダメ。そういうのであれば日本の女性のほうがいいと思うのですよ。特にウクライナから女性を招く場合はやはりそういう考えを押し付けてはダメです。結婚していく中で時間をかけて、そういう考えが彼女に受け入れられていくのであれば、それはOKです。最初から「これやって、あれやって。」とかそういうのはNGです。

※支援協会Youtube動画

「代表と田口さん対談 🎤初めて女性を日本へ招聘する時のススメ」より収録。